進路指導とは、進路先を決定することだけではありません。進路指導(支援)は生活指導、学習指導と深い部分で結びついています。しっかりとした生活習慣の上に学習習慣が身に付き、それが進路意識の芽生えとなっていくと言われているからです。
 ですから、生活や学習すべての場面が進路につながっていると考えてほしいのです。
では、子どもたち一人一人が、卒業後『より良く、より豊かに』生活していくために、日々の教育活動や家庭で、どう考え、実践していけばよいのでしょう。

 「あいさつや返事の実行」 「コミュニケーション手段の獲得」 「健康な体づくり」 「最後までやり遂げようとする意欲」 「物事に集中して取り組む力」等は、より良い将来につながる大切な力です。

             このように社会に出て求められることの多くは、日常生活や学習の
                    場面にたくさんあります。



 つまり学校生活においては、小学部時代からの指導(支援)が土台となっています。

 それは、たとえば「三輪車」のイメージです。小・中学部は、後輪。高等部が前輪です。後輪が安定していないと前輪でのかじ取りがうまくできず、進行方向を定めることが難しいのです。ですから、小・中学部で培う力は、非常に重要なのです。
 いずれにしても、子どもたちのより良い将来のために必要な力は、一朝一夕にできるものではありません。そのために、保護者や太平療育園と協力しながら長期的に取り組んでいきたいと考えています。


                    


                        

 よりより進路を求めて